伝染性紅斑

学校等欠席者・感染症情報システム

最近20開校(園)日の欠席者推移(単位は在籍者数1,000人あたりの欠席者数)



保健所管内別
最近10開校(園)日の伝染性紅斑欠席者数

(在籍者数1,000人あたり)

伝染性紅斑
  桑名 四日市市 鈴鹿 松阪 伊勢 伊賀 尾鷲 熊野
2024-11-08
2024-11-11
2024-11-12
2024-11-13
2024-11-14
2024-11-15
2024-11-18
2024-11-19
2024-11-20
2024-11-21 0.07

予防啓発用パンフレット(クリックすると別窓で開きます)

感染症発生動向調査

感染症発生動向調査による患者届出状況(定点医療機関から報告された患者報告数)
 警報レベル(赤色実線)を超えた場合、大きな流行が発生または継続していることが疑われ、注意報レベル(赤色破線)を超えた場合は、大きな流行が発生する可能性がある又は流行が終息していない可能性が疑われます。これらはあくまで流行状況の指標であり、都道府県として発令される「警報」とは異なります。
過去5年間との患者報告数の比較
本年の定点あたり患者報告数が赤色折れ線を越えているときは、過去5年間と比較して報告数がかなり多いことを示しています。(過去5年間の平均:当該週とその前後の週の計15週分の平均、SD:標準偏差)

伝染性紅斑って、どんな病気?

1 伝染性紅斑とは・・・?

  伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、顔面の蝶型紅斑と全身のレース模様の紅斑丘疹が特徴です。両頬が赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれ幼少児(2~12歳)に多くみられますが、成人が罹ることもあります。紅斑の出現前には軽い発熱やカゼ様の症状がみられることが多く、ウイルス感染から発熱までの潜伏期間は7~9日、さらに7~10日後に紅斑が出現します。紅斑は1週間ほどで消退し、ほとんどは自然に回復しますが、年長児や成人では紅斑出現時に関節痛を伴うことがあります。

2 流行疫学

 例年1月から7月上旬にかけて患者数が増加し、9月頃に患者数が最も少なくなりますが、流行が小さい年には季節性がはっきりみられないこともあります。近年においては1981~1982年、1986~1988年、1992年と、約5~6年間隔で大流行が起こっています。患者の年齢は、5~9歳が主で、ついで1~4歳に多いとされています。感染経路は通常飛沫又は接触によるヒトからヒトへの経気道感染ですが、汚染された血液の輸血によっても感染します。

3 予防と発生時の対策

 罹患者に感染力があるのは発熱期間ですが、ほかに特徴的な症状を示しません。紅斑が現れるころにはウイルスの排泄がほとんどなく感染力がなくなっています。そのため感染に気づきにくく、家族内、同一クラス内の伝播を防ぐことは困難であり、また現在のところワクチンもありません。したがって、流行時期にはうがい、手指の消毒を励行することや、カゼ様患者に近づくことを避けるなどして接触の密度を減らすことが基本となります。感染者の隔離は必要としませんが、妊婦や免疫不全者へ感染しないよう注意が必要です。治療については、特異的な方法がないため、対症療法が中心となります。

引用・参考文献

伝染性紅斑について(厚生労働省)
伝染性紅斑とは(国立感染症研究所)
医師からの都道府県知事等への届出のための基準