インフルエンザ
(流行時期に合わせ第36週から翌年第35週を1シーズンとして集計しております)
三重県における2024/25シーズンの流行は、第46週に流行開始の目安である定点医療機関当たり1人を超えて流行入りすると急拡大し、第52週には同61.90人と、週間患者報告数としては過去最大を記録した2017/18シーズン(平成29年第3週:同62.43人)に迫る勢いでした。1月に入ると患者報告数は減少に転じましたが、引き続き「手洗い」「マスクの着用を含む咳(せき)エチケット」など適切な感染防止対策の徹底が大切です。
三重県の2025年第13週 3月24日(月)~3月30日(日)の定点当たり患者数は0.78人となっています。
入院サーベイランスによる基幹定点入院患者数
入院サーベイランスによる基幹定点(9定点)入院患者数
シーズン |
入院患者数 |
入院時の状況(重複あり) |
ICU入室 |
人工呼吸器の利用 |
頭部CT検査 |
頭部MRI検査 |
脳波検査 |
いずれにも該当せず |
22/23 |
142 |
7 |
11 |
10 |
2 |
4 |
122 |
23/24 |
2541 |
80 |
53 |
2067 |
16 |
2 |
377 |
24/25 |
1089 |
29 |
10 |
1056 |
38 |
0 |
0 |
22/23シーズンは2022年36週から2023年35週の合計
23/24シーズンは2023年36週から2024年35週の合計
24/25シーズンは2024年36週から2025年35週の合計
報告数の過去5年間の報告数との比較
本年の定点あたり報告数が、赤色折れ線を超えているときは、過去5年間と比較してかなり報告数が多いことを示しています。(過去5年間の平均:当該週とその前後の週の計15週の平均)
インフルエンザ
|
桑名 |
四日市市 |
鈴鹿 |
津 |
松阪 |
伊勢 |
伊賀 |
尾鷲 |
熊野 |
2025-03-21 |
0.06 |
0.04 |
0.07 |
0.96 |
0.44 |
0.39 |
1.12 |
2.08 |
|
2025-03-24 |
|
0.04 |
0.08 |
0.63 |
1.11 |
0.39 |
|
1.39 |
0.77 |
2025-03-25 |
|
0.05 |
|
0.19 |
0.90 |
0.54 |
0.20 |
|
|
2025-03-26 |
|
|
|
|
1.09 |
|
|
2.39 |
|
2025-03-27 |
|
|
|
|
1.15 |
|
2.98 |
|
|
2025-03-28 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2025-03-31 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2025-04-01 |
|
|
|
|
1.18 |
|
|
|
|
2025-04-02 |
1.62 |
|
|
|
|
|
|
|
|
2025-04-03 |
1.00 |
|
|
|
|
|
|
|
|
<学校等欠席者情報システムとは>
感染症で欠席する児童・生徒等の発生状況をリアルタイムに把握して、学校(保育園)、教育委員会(保育課)、学校医、保健所等と情報を共有することができるシステムです。
現在、公益財団法人 日本学校保健会により運営されております。
インフルエンザ(Influenza)って、どんな病気?
1 インフルエンザとは…?
一般に「かぜ」の症状は、くしゃみ、咳、のどの痛み、鼻水などが主で、年間通じて見られる疾患です。
しかし「インフルエンザ」の症状は、最高39~40℃の発熱に加え、筋肉や関節の痛み、倦怠感といった全身症状が強く、時に脳炎や肺炎を起こすなど重症化しやすい疾患で、普通の「かぜ」とは異なるという認識が必要です。
2 流行疫学
インフルエンザの流行状況や規模はシーズンによって異なりますが、例年11月下旬~12月に患者が発生し始め、1月に入りその数が急増すると2月前後でピークとなり、4月には終息していくパターンです。短期間に爆発的な流行を引き起こすのがインフルエンザの特徴といえます。
インフルエンザウイルスはA、B、C型に分類されますが、ウイルス表面の抗原性(HA、NA)の違いにより、A型はさらにH1N1(ソ連型、AH1N1pdm09)、H3N2(香港型)といった亜型に分けられます。同一の亜型内であっても、HAとNAのわずかな変化が免疫に影響するため、一度インフルエンザウイルスの感染を受けて免疫ができても、シーズン毎あるいは同一シーズン中に流行株が変われば、再感染することになります
3 予防と発生時の対策
・人混みを避けること。
・手洗い、マスクの着用を含む咳(せき)エチケットを心がけること。
・十分な栄養、睡眠を取り、日頃から体調を整えること。
・特に、罹患者がいる場合には室内の換気を行い、湿度を50~60%に保つこと。
(引用・参考文献)
感染症予防必携,日本公衆衛生協会
インフルエンザのすべて-その臨床の最前線-,岡部信彦,新興医学出版社
インフルエンザとかぜ症候群,加地正郎,南山堂